佐久-幌延
佐久駅を発車いたしますと、天塩川と対岸の国道40号線に沿って走行いたします。
途中には仮乗降場起源の琴平駅がありましたが、1990年8月で廃止となった。
森林でよく見えないが、この辺は酪農地帯で町営の広大な牧場の近くも通る。
左手に天塩川の橋が見えてくるといよいよ天塩中川駅に到着する。
ここは町の中心駅ではあるが、この列車を乗降する客はいなかった。
天塩中川駅を発車すると道道541号線に並行して、天塩川右岸を進む。
左の車窓には牧草地や河畔林が眺望できる。
また、正面から右車窓にかけてクンネシリ山が大きくそびえる。
ここも途中に旧下中川駅があり、平成13年に廃止された。
そして、森林が開けてくると歌内駅に到着する。
その後も、引き続き牧草地の中を走りますが、防雪林でほとんど見えません。
途中、旧天塩川で形成された三日月湖にそって大きく右にカーブし、
間もなくすると中川町から幌延町となり、列車も問寒別駅に到着する。
問寒別駅を出発いたしますと、右手に学校や市街地を見て、
問寒別川を越えると、問寒別神社山を越えてる形となり、間もなく糠南駅となる。
しかし、この列車はあっけなく通過いたします。
駅の周りには何もないので…..
その後も、牧草地の中を行くが、左手に天塩川が眺望できるところがある。
途中には平成13年に廃止された上雄信内駅がございました。
この駅はホームに降りた後、どこにも行くことができなかったらしい。
いわば秘境駅の中でもトップクラスであったようだ。
その後トンネルを通過すると、雄信内駅に到着となります。
雄信内駅を出て右にカーブを切った後、左側に天塩川が見えてくる。
ただここで見納めとなり、川は海に向かって流れていく。
そうこうしているうちに、列車は安牛駅にさしかかる。
ところがこの列車は通過。
少し走行いたしますと、次に南幌延駅に到着かと思われたがまた通過。
その後、線路は大きな左カーブを描き、左車窓には河跡湖が見える。
次の右カーブを過ぎたところに上幌延駅がございますが、またまたこの駅も通過。
この列車がこの区間のみ快速となったような感じだ。
じつはかつて国道40号は、雄信内から峠を越えて日本海側に出ていましたが、
昭和41年に現ルートに変わったため、物流が対岸の国道に移り、
鉄道沿線が廃れてしまったようだ。
そして列車は北緯45°線を越える。
主要道路には看板等で表示されているが、
線路脇には何も無いので、あっけなく通り過ぎてしまったようだ。
左カーブを過ぎると、ホームと跨線橋が見えてくると幌延駅に到着となる。